「親なきあと」に悩むご家庭は少なくはありません。
ただ、具体的に何に悩んでいるのかと聞かれると、答えるのは難しいという方がほとんどではないでしょうか。
自分たちがいなくなったあと、わが子のことを誰に、何を、どこまで頼めばいいのか。
自分たちが元気なうちにどこまでの手配をしておけばいいのか、予測が付きにくいことが「親なきあと」への不安を漠然としたものにしています。
実は、こういった漠然とした不安はひとつひとつを整理すれば、3つの課題に集約することができます。
1)お金で困らないための準備をどうするのか
2)生活の場はどのように確保するのか
3)日常生活で困ったときのフォローはどうするのか
これら3つの課題について、それぞれ利用できる行政のサービスがあり、民間の法人などが提供している商品があり、地域の独自の取り組みがあります。
まずは漠然とした不安や悩みを「見える化」し、具体的な課題として整理し、それに対応する方法がいろいろあること、新しい制度やサービスができていることを知ることで、自分たちがこれからやらなければいけないことが見えてきます。
3つの課題の詳しい内容、またそれぞれに利用できるいろいろな対策について、このコラムで随時お届けいたします。
「親あるあいだ」に具体的にどんなことに取り組んでいけばいいのか。
やみくもに不安を感じるのではなく、将来必要になってくることをしっかりと把握して、先を見据えた心の準備をしていきましょう。
漠然とした不安がある
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不安や悩みを「見える化」する
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「漠然とした不安」が「具体的な課題」に
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知識や情報を得る
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前向きに取り組める