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「ズバリ!障害のある子のお金の話」セミナー報告

当日のチラシ

「親なきあと」相談室岡山事務局では、11月16日に、岡山市のきらめきプラザにて、「ズバリ!障害のある子のお金の話」と題するセミナーを開催いたしました。60名を超えるかたに、ご参加頂きました。ご参加頂きました皆様ありがとうございました。

簡単ではありますが、当日のセミナーの内容及びアンケートの一部についてご報告させて頂きます。

◯第一部「障害のある人のライフプラン〜将来お金はこれだけかかる〜」

ファイナンシャル・プランナーの鹿野先生からお話をいただきました。
最初に、親自身の“老後”についてお考えいただき、お金の流れを視覚的に見やすくするための“キャッシュフロー表”についてのご説明がありました。収入と支出を整理し明確化することで、お金の過不足が確認でき、将来の計画が具体化します。

鹿野先生の講演の様子

次に、障害のある方のキャッシュフローの具体例をいくつか提示し、参加者のお子様の将来についての参考とするよう提案がありました。

最後に、障害年金、雇用保険、生活保護などの国のセーフティネットの説明があり、大切なことは、お金をいくら残すかではなく「福祉とつながる」こと、また、子どもにとって「何が生きがい」なのかを子どもと一緒に探すことであるというメッセージをいただきました。

◯第二部「親亡きあとのお金の管理と残し方」

「親なきあと」相談室岡山事務局長の梶野がお話させていただきました。
最初に、お金の管理を任せる「後見制度」について解説しました。後見制度の概要、留意点を説明後、可能であれば「任意後見制度」の活用するようお勧めいたしました。
次に、お金の残し方として「生命保険」「遺言書」「信託制度」を解説しました。特に、障害を持つお子様がおられる親は、①面倒な「分割協議書」の作成が不要なこと、②「遺言執行者」を指定することにより、相続手続きの負担が軽減できることから、「遺言書」作成の有効性をお伝えしました。

梶野事務局長

最後に、お金の残し方の検討ポイントとして、財産構成、お子様の障害の度合い・状況、支援者の状況などをあげ、それぞれの家庭に合った準備を行うことが重要であることをお話しました。

◯参加者アンケート

  • 子供の将来のお金の事が心配だったが、少し気が楽になりました。(50代)
  • 目からウロコの内容でした。まずキャッシュフロー表を作成してみようと思いました。鹿野先生のお話をきいて心が軽くなりました。(40代)
  • お金ではなく仕組みを残すことが大切(50代)
  • 本人(障害の子)のやりたいことをどんどんやらせてあげようと感じました。(50代)
  • 一番必要なのは、福祉(サポート)とのつながりであることがわかった。(40代)
運営の岡山相続協会の柿迫代表との懇親会の様子



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当事務局では、今後も障害児を持つ親の皆様に役に立つ情報を発信して参ります。また、個別相談も随時承っておりますので、事務局宛ご連絡ください。

「親なきあと相談室」岡山事務局

ホームページは、https://oyanakiato-okayama.com/
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